夢のようなメガネの登場?
東京大学情報理工学系研究科の廣瀬通孝教授の研究グループでは、食べ物が大きく見えるしくみのメガネを開発。
そのメガネをかけて、食べ物を食べると、少ない量で満腹感が得られるというのですが、このメガネを使用した実験では、食事量を増減両方向に、10%程度操作できたそうです。
人間の不思議・・・画像を見て、たくさん食べた気分に!
廣瀬通孝教授は、バーチャルリアリティ、ヒューマンインタフェース(情報機器と人間とのコミュニケーション)が専門分野。研究グループは、リアルタイムに食品の見た目のサイズを変化させてフィードバックするシステムを開発。
このシステムでは、メガネのような、カメラ付きHMDを装着するのですが、これをかけて食事をすると、食べ物の大きさを自由に設定が可能に。
例えば、クッキーを満腹まで食べる実験では、通常の大きさのクッキー場合と、クッキーを1.5倍にした画像を見ながら食べる場合では、1.5倍にした画像を見た場合の方が、満腹になるまでの食べる量が減ったそうです。
食事の盛り付け・お皿の大きさなどにも気を配りましょう
食事の量は、皿やスプーンなどの食器の大きさや、盛りつけの量、誰と食べるかといったような要素が、食事をとる量に間接的かつ無意識的に影響を与えることが知られているそうです。
小さなお皿に盛り付けてお皿を増やす、大きな食材は小さく切って多く見せる、小さなスプーンを使う、誰かと会話しながら、楽しくのんびり食事をする、そういったこともダイエットにつながるのですね。
このメガネ、今のところ、クッキーだけの画像とのことです。妊娠のためには体重管理も重要な要素の一部。今後さらなる開発を行い、実用化を目指してほしいですね。

東京大学情報理工学系研究科
http://www.i.u-tokyo.ac.jp/東京大学大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻
廣瀬・谷川研究室 所属 鳴海 拓志助教,博士(工学)
http://www.cyber.t.u-tokyo.ac.jp/~narumi/augmentedsatiety.html