うつを評価・診断・ケアするソフトウエア開発へ
11月12日付、米科学系情報サイトScience Dailyによると、スペインの医療センター、UJI-Castelloとサラゴサ大学の共同研究により、
オンライン上で妊婦の心理的状態を診断し、産前、産後のうつを発見して予防につなげるソフトウエアの開発が現在進行中だ。
うつの早期発見と早期治療に光
スペインでは、6%から8%の妊婦が、産前、産後のうつを患っている。早期発見と早期治療に効果的な方法は、ほとんどないのが現状だ。
胎児への悪影響も予防
このソフトウエア開発の目的は、うつ症状の早期発見により、妊婦の精神疾患の症状を緩和させるだけでなく、胎児の身体的発達や情緒的発達への悪影響を軽減させることにある。また同時に、医療費削減にもつながる。
研究開発への協力者を募集
UJI-Castelloでは、この研究開発、Gen72への参加協力に興味がある妊婦さんを募集しています。希望者は下記サイトへご連絡下さい。アクセスコードを受信後に、各種質問に回答すると、あなたの妊娠中の心理的状況が分かります。
自分では、なかなか気づきにくいうつ。周囲も、産前や産後は、胎児の発達や生まれた赤ちゃんに気をとられて、母親の変化に気付きにくい時期でもあります。インターネットを経由して、気軽にうつを検知・診断してくれるソフトは、画期的かつ実用性が高いと期待しています。(渡邉充代)

Science Diary
http://www.sciencedaily.comGen72
http://www.mamafeliz.es/