放射線被ばくにより子どもが多動性障がいになる可能性
11月11日付、米インターネット情報サイトMailOnlineによると、米エール大学の調査により、
妊娠中に携帯電話を使用すると、胎児が放射線被ばくをし、脳の発達に影響が出るとともに、多動性障がいになる可能性があることが判明した。
多動性だけでなく記憶力低下も
エール大学医学部のHugh Taylor医師らは、妊娠しているマウスを使って実験。マウスを2つのグループに分けて、1つのグループのケージの上には、携帯電話の
電源を入れた状態で置き、もう1つのグループのケージの上には、
電源を入れない状態で置いた。そしてマウスの出産を迎え、生まれたマウスの子どもらを観察した。結果、
携帯電話の電源を入れていたグループのマウスの子どもらは、電源を入れていなかったグループのマウスの子どもらと比較して、動きが激しくて落ち着がなく、周囲に気が回らないと同時に、記憶力が劣っていることが判明した。
子どもへの携帯電話を規制している国も
2011年には、世界保健機関(WHO)のがん研究機関が、携帯電話の使用により、発がんの危険性が高くなる報告をしている。こうした
健康への危険性を受けて、フランスを含む諸外国においては、子ども向けの携帯電話の宣伝を禁止している。
日本では、2006年度の統計によると、世帯の約9割、つまりほとんどの世帯が、携帯電話を所有している。また、中学生では5割、高校生では9割方、所有している。健康への危険性から、日本でも私たちのひとりひとりが、「子どもと携帯電話のあり方」を見直す必要があるだろう。(渡邉充代)

MailOnline
http://www.dailymail.co.uk