自分が生まれてきた子宮で出産が可能に
9月18日付のBBCニュースによると、
スウェーデンで、30代の女性2人が、その母親らの子宮を譲り受ける手術に成功。この快挙に、世界中が湧いている。
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術後の経過がよければ、1年で妊娠の可能性も
母から娘への子宮の移植手術は、スウェーデンにあるイェーテボリ大学にて、10名を超える執刀医らの手により行われた。この子宮移植手術を受ける前に、この2人の女性らは、それぞれの受精卵を凍結させて、体外受精に向けての準備を行っている。この移植手術から1年後の経過を見て、
女性らの健康状態が良好であれば、この凍結した受精卵を解凍させて、母から譲り受けた子宮に移植させる予定だ。
子宮の病気で不妊を抱えている女性らに光
今回、子宮の移植手術を受けた女性2人のうち、1人は、子宮癌により、子宮を摘出していた。また、もう一方の女性は、生まれつき子宮が無かった。
子宮の移植手術については、昨年、トルコにて、亡くなられた臓器提供者から若い女性への移植手術が試みられ、成功を収めている。
しかし一方で、うまく行かなかった例もある。2000年に、サウジアラビアで今回と同様、生存する臓器提供者から患者へ、子宮の移植手術を行ったことがあった。その際、3ヶ月後には、移植した臓器を除去する手術を、行わなければならなくなった。理由は血栓ができたためだ。
世界初、母から子への子宮移植成功例は?
2011年、イギリス在住の女性Eva Ottosonさん(当時56歳)が、娘サラさん(当時25歳)のために、生存移植を行い、成功している。サラさんは、生まれつき子宮が無かった。
世界中が、今後の経過を見守るとともに、是非、出産へとつながるよう期待したい。(渡邉充代)

BBC
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