18世紀から伝えられていた話は本当だった
例えば、35歳の女性が、6ヶ月妊娠を試みていた場合、次のサイクルでの妊娠率は10%以下になる...。
これは、イギリスのワーウィック大学の医学部と、ロンドン大学経済・政治学部が共同で行った調査です。女性の年齢と、何サイクル妊活しているかによって、次のサイクルの妊娠率を計算することができるというのです。
この事実は古くから伝えれていて、18世紀の長老派教会員のトーマス・バイェスも記しているそうです。
多くの人たちが、妊娠にはチャンスが訪れるかどうかが重要な問題であることに気づかず、妊娠を望めばいつでも赤ちゃんを授かることができると思っています。そして、妊娠しないことにショックを受けてしまうのです。何サイクルかの取り組みの後に、妊娠しないカップルは、次のサイクルでの妊娠の確率がより低いと言えるのです。
不妊治療はいつはじめるか?決められないカップルが多い
こうして、不妊治療を考えるようになっても、どのタイミングで専門家のアドバイスを受けるかというアイデアを持っていない人がほとんどです。
今のところ、女性がいつ妊娠するかを予測できないのは事実ですが、おおよその確立を知ることは、パートナーと話し合ったり、不妊治療の開始を考えたりするには役立つと思います。
典型的な状態として、専門家を訪ねる前に、カップルが1年以上妊活に取り組んでいます。けれども今回の調査では、年齢も確立に影響することが明らかになりました。
年齢はやっぱり重要な要素だった
25歳の女性では、妊娠の確立が10%以下になるまでには、13サイクルの妊活を行うことになります。ところが、これが30歳では10サイクル、35歳では6サイクルに下がってしまうのです。
ですから若いカップルでは、1サイクルで妊娠に至らなかった場合も、その多くは運が悪かっただけというコトになります。
けれども、年を重ねるにつれて、妊娠しにくくなることは,これまでにも多くの調査で報告されている事実であり、何サイクルにも渡って妊娠せずにがっかりしている人は、思い切って専門家に相談してみるのが最善ということになります。

Futurity.Org ; Fertility math predicts odds of conception
http://www.futurity.org/health-medicine/PLoS ONE ; Time to Pregnancy: A Computational Method for Using the Duration of Non-Conception for Predicting Conception
http://www.plosone.org/article/