妊娠中に仰向けで寝るのは危険??
オーストラリアのチームが、妊婦さんが眠るときの姿勢について行った調査で、興味深い結果が出ました。どうやら、女性は妊娠すると、自然に安全度の高い姿勢で眠るようになるらしいのです。
この報告の元となったのは、5年かけて8つの病院で行われ,合計295人の妊婦さんが対象になった研究です。なんと仰向けで眠る習慣のある妊婦さんの死産率は、そうでない人の6倍も高いというショッキングな結果となりました。
研究に携わった、シドニー・ローヤルプリンスアルフレッド病院のゴードン先生によると、妊婦さんが仰向けになることで血の流れが滞ることが原因と見られているそうです。また、右側を下にした場合も、血管によっては血液量が減ることがあるので、子宮まで栄養が届きにくいのではないかという推測もあるそうです。
自然に安全な大意を取るようになるので、過度の心配は不要
ゴードン先生たちは、現在妊娠している人たちが、時々仰向けになることを心配しすぎないようにと呼びかけています。
なぜなら、7割以上の妊婦さんは、左側を下にして眠ると言われているのです。これは、妊娠していない女性に、眠るときのポジションを聞いてみたときと比べて高い確率になっています。つまり、女性は意識することなく、妊娠すると、安全度の高い姿勢を取るようになると見られているのです。
実際にお腹が大きくなると、仰向けに眠るのは難しくなってきます。赤ちゃんも、お母さんが安全なポジションを取ってくれるように、働きかけているのかもしれませんね。

Dailymail ; Pregnant women who sleep on their back may increase stillbirth risk
http://www.dailymail.co.uk/health/article-2216711/