不育症とは
最近、テレビなどでも話題に上るようになってきた不育症。これは、妊娠をしても流産や死産を繰り返してしまう病気だ。その原因は、子宮の形態異常や受精卵の染色体異常などで、2回以上繰り返せば不育症といわれる。
不育症も、不妊症と同じく、高齢での妊娠が増えたことによって患者は急増している。毎日jpによると、徳島大学病院では県内で初めて、そういった悩みを抱えた女性たちのために、不育症を専門とした相談窓口と外来が設置されたという。
不育症に特化した窓口は、全国的に見ても珍しい。
相談窓口での対応
徳島大学病院には、元々、不妊症の相談窓口が設けられている。2011年の1年間で、その窓口に寄せられた不育症に関する相談は6件だった。しかし、不育症専門の相談窓口を設置した2012年8月7日の1日だけで、相談予約は7件に上った。
これは、専門の相談機関が存在しなかったため、これまで誰にも相談できずに思い悩んできた女性が多くいることを意味しているといえる。
この窓口では、実際に助産師が無料で質問を受け、必要に応じて専門の医療機関を紹介。診察や治療を勧めるという。
相談窓口は、毎週火曜午前10時~正午に開設している。予約制で、番号は088-633-7227。電話は、月・木曜の午後1時半~午後5時、火曜の午前9時半~正午に受け付ける。
窓口を担当する徳島大学病院教授、苛原(いらはら)稔氏は、これをきっかけに、不育症の認知度が上がり、正しい検査や治療を受ける人が増えることで、出生率の増加に繋がれば、と期待を語っている。

毎日新聞
http://mainichi.jp/area/tokushima/news/徳島大学病院
http://www.tokushima-hosp.jp/index.html