ニュージーランドで取り除きトラブル報告
長期的な避妊のために、皮下埋め込み型の避妊具(インプラント)を入れている女性は欧米では日本よりも多い割合で見られます。しかしながら、わずか4ヶ月の間に、Bayer製のJaddeleインプラントを取り除こうとした際のトラブルが7件も報告されました。
ニュージーランドでは約20000人の女性が、政府の補助が受けられるJadelleインプラントという43ミリの避妊用の器具を二の腕の内側に埋め込んでいます。
これは、5年間の間ほぼ100%の避妊効果が期待され、これを取り除くと妊娠できるようになるとされているものです。
ところが、今年になって1月から5月の間に7件もの、埋め込み場所に関する問題から、取り除き作業ができなかったという報告がよられたのです。ケースによっては、埋め込んだ場所が分からなくなっているということもありました。
イギリスでも同様の報告が
イギリスの英国医薬品庁では2012年の8月までの調査で、埋め込みロッドが移動してしまったという報告を36件も報告しているのです。
実際に見つけにくいことはあるものの、超音波エコーを使えば見つけられることがほとんどであるとする専門家もいます。とはいえ、もし超音波で見つけられないとなると、その後は大変です。とにかく実際に取り除いたことのある専門家を訪ねるべきだとしています。
利用者の報告によると2010年の4月に埋め込みを行ったものの、副作用がきつくわずか8ヶ月で除去したという人もいます。
ところがいざ取り除こうとすると、わずか8ヶ月の間に周りの組織がポケットのようにインプラントを包み込んでいたために、そこを切開しなければいけなかったという人もいるそうです。
リスクも理解して慎重な使用を
イギリスや、他の国でもこの方法での避妊を推奨している国では、埋め込み型の避妊具を利用する際は、必ずこうしたリスクを理解してから施術するべきだと警告しています。

Stuff.co.nz ; Fertility rods may have hidden faults
http://www.stuff.co.nz/national/health/Bayer ; Jadelle Clinical Medical Instruction
http://www.bayerresources.com.au/