排卵誘発剤が乳がん発症率に影響する可能性
2012年7月6日付けの米医療系情報サイトbabycenterによると、過去に妊娠した経験の有無に関わらず、排卵誘発剤の使用が、乳がんの発症率に影響するかもしれないと、研究者らが報告した。
画像提供:足成
なぜ?服用後妊娠しないと乳がん発症率低い
米国立環境衛生科学研究所の調査員、Chunyuan Fei氏らの調査結果によると、排卵誘発剤を服用してから少なくとも10週間で妊娠しなかった女性は、排卵誘発剤を服用していない女性よりも乳がんの発症率が低いことが判った。
一方で、排卵誘発剤を服用後少なくとも10週間で妊娠した女性は、服用後に10週間で妊娠しなかった女性と比べて、乳がんの発症率は高かった。
ただ一方で、今回の調査が、対象となった女性年齢が10代から50代までと幅広く、同年代で比較していない点や、初潮が早かった女性や初産時の年齢が高かった女性に乳がん率が高い点などが考慮されていない点も含めて、曖昧な点が多いため、明確な結論までには至っていない。(編集部翻訳担当 渡邉充代)

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