抗精神病薬は妊娠性糖尿病のリスク高める
7月2日付の米医療系情報サイトbabycenterによると、精神安定剤として処方されている
抗精神病薬が、妊娠性糖尿病の発症率を高める可能性があることをスウェーデンの研究員らが示唆した。
画像提供:足成
妊娠性糖尿病とは?
妊娠をきっかけに、血糖値が高くなるなどの糖尿病を発症することを妊娠性糖尿病と呼ぶ。 妊娠性糖尿病になると、赤ちゃんの奇形、先天疾患、妊婦の合併症などのリスクが高くなると言われている。
妊娠性糖尿の発症率が2倍に
スウェーデンのカロリンスカ研究所とウプサラ大学は共同で、2005年から2009年までに出産をした数十万人ものスウェーデン人の女性を調査したところ、次のことが判明した。
妊娠中に抗精神病薬を服用しなかった女性の妊娠性糖尿の発症率が1.7%だったのに対し、妊娠中に抗精神病薬を服用した女性の妊娠性糖尿の発症率は4.3%とほぼ2倍の発症率だった。
一方で関係者らは、この調査で、抗精神病薬が妊娠性糖尿を発症させるための、直接的な原因とされたわけではないとしている。そのため、
妊娠中に抗精神病薬を服用する場合は、母体に妊娠性糖尿の症状がないかどうか注意深く管理するとともに、胎児の発達状況にも気をつけて欲しいと喚起している。(編集部翻訳担当 渡邉充代)

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