出生時の体重が低いと自閉症になる確率が高い
6月29付けの米医療系情報サイトbabycenterによると、フィンランドの研究員らが調査した結果、出産時の子どもの体重が小さかったり、早産の場合、子どもが自閉症になる確率が高いことが判明した。
画像提供:FOTOSEARCH
自閉症を患う子どもが世界的に増加
発達障害は年々増加傾向にあり、その原因を特定するために、世界中の研究者らが日夜、頭を悩ませている。
フィンランドでは、ここ
20年間で100万人を上回る子どもが自閉症を患っている。2005年に0.09%だった発症率が、近年0.145%まで上昇。つまり
10,000人に14.5人の割合で子どもが自閉症を発症している。
この増加傾向は、フィンランドだけではない。米疾病対策予防センターの調査によると、
アメリカでは今や子ども約88人に1人の割合で自閉症を発症している。
早産に喚起
従来の調査では、自閉症は子どもの心の問題で、出産時の新生児の体重と在胎期間は、子どもの自閉症発症の要因とは関係ないとされてきた。
今回、フィンランドの研究員らが、妊婦の年齢、喫煙状況、帝王切開数などを調べていくうちに、
新生児が早産で生まれ、出生時の体重が1,500グラムに満たない場合、その子どもは、3分の1の確率で自閉症を発症しているということに気づいた。
研究員らは、遺伝子や感染症などを含む環境問題も視野にいれて今後も研究を続ける意向。(編集部翻訳担当 渡邉充代)

babycenter
http://www.babycenter.com