ホルモンを使ったプロセスではストレスがつきもの
不妊治療は、綿密なスケジュール調整や、出費、パートナーとの折り合いなど、様々なストレスが伴います。多くの学術的な調査でも、不妊治療はストレス度が高いことが報告されています。
更に、治療中のホルモンを中心とする薬剤の使用により、時に女性は感情的になったり、うつ傾向に陥ったりといった精神面での問題を抱える傾向にある、という見解が全米不妊治療協会のブログに綴られていました。特に排卵誘発のプロセスでは、こうした経験をする人が多いようです。
不妊治療以外でもホルモンバランスの変化が激しいとストレスを感じやすい
経験的にも、生理前、産後、更年期にはうつ傾向など心の問題を抱える女性が増えますが、これはホルモンの量が変化するためです。不妊治療とホルモンの因果関係は、まだ調査の余地を残していますが、女性のライフサイクルでこころの問題が出やすい時期などの特徴を考えると、治療に用いられるホルモンが影響しているという解釈が自然になされています。
ある程度は割り切って、ストレスと上手につきあって
不妊治療でのストレスに対して、運動や、マッサージ、アロマセラピー、ヨガ、鍼灸など、多くのストレス解消法が提案されています。もちろん、ストレス度が下がるのならそれが一番。ホルモンのバランスで精神的なストレスを感じやすい状態にあることも、理解しておくことで、ストレス解消法に過度の期待をしてしまったり、気分がすっきりしないことに対して更に滅入ってしまう、負のスパイラルに陥ったりすることがないようにするのも大切ですね。

American Fertility Association ; Mood Symptoms During Fertility Treatment: The Role of Hormones
http://www.theafa.org/article/