満産期でも発達に差あり
7月2日付の米医療系情報サイトbabycenterによると、コロンビア大学医療センター出身で、産科研究について権威のある、ニューヨーク長老派教会病院在籍のKimberly Noble医師が、満産期とされている37週目から41週目の出産においても、僅かだが、子どもの発達に差が出ることを報告した。
画像提供:freepik
小3時のIQに差
従来、早産だった場合に、脳の発達に遅れがある危険性については知られてきた。しかし、今回行った調査で、満産期とされている37週目から41週目の出産においても、差があることが判明した。
1980年代後半から1990年代前半にかけて、ニューヨーク市内で、満産期にあたる37週目から41週目までに生まれた子ども128,000人の出生時の記録と、小学校3年生時の標準学力テストの得点を比較。驚くべき調査結果が出た。
標準学力テストは、国語と算数の2科目で行われた。いずれの教科においても、41週目で生まれた子どもらは、37週目で生まれた子どもらよりも僅かだが、平均値が高かった。氏は同時にIQテストも実施。IQテストにおいては、1.5点の違いがあり、41週目で生まれた子どもらの方が高かった。
中程度の読字障害と算数障害の指摘も
氏はさらに詳しく調査。37週目に生まれた子どもらのうち、23%の子どもには国語障害が、19%の子どもには算数障害が、わずかだが見受けられた。
Kimberly Noble医師は提唱する。
この結果は、確証というものではない。だからお母さんや関係者の方々は神経質にならないで欲しい。ただ、帝王切開など、出産時期を計画する場合には、考慮してほしい。
(編集部翻訳担当 渡邉充代)

babycenter
http://www.babycenter.com