帝王切開は繰り返さない
6月22日付の、米医療系情報サイトbabycenterによると、アメリカの医師らが調査した結果、過去に帝王切開をしたことがあっても、次回の出産は自然分娩で産める。この情報を知らずに、帝王切開を選んでしまっている妊婦が多いという事実が判明した。
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根強い2度目も帝王切開の根拠とは?
従来、医師らの間でも、過去に1度でも帝王切開で出産した女性は、2度目も帝王切開にする必要があると思われてきた。理由は、1度目の帝王切開時にできた子宮内部の傷が、次の経膣分娩では、炸裂する懸念があったからだ。
しかし、この考え方は変わってきているようだ。
子宮炸裂の確率は0.5%
帝王切開と比べて経膣分娩では、入院期間が短くて済むし、母体の回復が早い。出産時における多量の出血や、感染症といった合併症の危険性も低くなる。経膣分娩はより利点が多いのだ。
そして何よりも、帝王切開で出産後に経膣分娩で出産したことにより生じる
子宮破裂の確率は、なんと過去平均0.5%にすぎないのだ。
経膣分娩も選択肢に加えて
今回の医師らによるアンケートは、過去に帝王切開を経験した155人の妊婦を対象に行われた。なんと
4分の3の妊婦が、経膣分娩も選択できるという事実を知らなかった。医師らは提案する。
1度目の出産が帝王切開だったとしても、2度目の出産時には、帝王切開だけでなく、経膣分娩の選択肢もあるということを覚えておいて欲しい。
(編集部翻訳担当 渡邉充代)

babycenter
http://www.babycenter.com