「一価不飽和脂肪酸」がカギに
2012年7月1日~4日に、イスタンブールにて第28回欧州生殖胎生学会が開催されました。
そこで発表されたところによると、アメリカで行われた調査によって、「一価不飽和脂肪酸」を多く含む食品を摂取することによって、体外受精の成功率が大幅に上がる可能性があるということが明らかになりました。Daily Mailが7月4日に報じました。
脂肪は、3つのタイプの脂肪酸が混ざってできています。バターや肉などに豊富に含まれる「飽和脂肪酸」、オリーブオイルや菜種油などに豊富に含まれる「一価不飽和脂肪酸」、ひまわり油や大豆油に豊富に含まれる「多価不飽和脂肪酸」の3つです。
体外受精の成功率が3.4倍に
この調査は、アメリカのハーバード公衆衛生大学院によって行われました。調査の対象となったのは、マサチューセッツ病院不妊センターにて体外受精治療を受けた147人の女性です。
女性たちが日々摂取した脂肪の種類が記録され、その後行われた体外受精治療の結果と合わせた分析が行われました。すると、「一価不飽和脂肪酸」を多く摂取していた女性は、摂取が少なかった女性と比べて、体外受精の成功率が3.4倍も高くなったという結果が見られたのです。
それとは対照的に、「飽和脂肪酸」ばかり摂取していた女性は、体外受精治療の際に、質の良い卵子が少ししかありませんでした。
この調査を率いたJorge Chavarro氏は、次のように述べています。
この結果を踏まえると、体外受精治療を予定している女性にとってベストな食べ物は「アボカド」だ。一価不飽和脂肪酸を豊富に含み、他のタイプの脂肪酸はほとんど含んでいない。「オリーブオイル」にも同じことが言える。
今晩のメニューはアボカドサラダ?
今回の調査は、初めて「食物脂肪」と「体外受精の成功率」との関係性を探るものとなりました。研究チームは、今後より深い調査を続けていくとのことです。
今後は、料理に使う油にも気を配っていきたいところですね。今晩の夕食には、オリーブオイルをかけたアボカドサラダを取り入れてみてはいかがでしょうか。

Avocado diet 'triples chance of success' for couples undergoing IVF
http://www.dailymail.co.uk/health/