妊婦の禁煙には、報奨金が効果テキメン!
6月23日付のアメリカ医療系情報サイトMedindiaによると、妊婦の禁酒や禁煙問題に取り組む、米大学研究センターが行った調査によると、妊婦の禁煙を成功させるには、禁煙できたら報奨を与えるという仕組みが一番効果テキメンであるという結果が出た。
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報酬制度でも、やる気が出やすい工夫を
今回の調査では103人の妊婦らを対象に、3つのグループに分けて次のことを行い、3ヶ月に渡る禁煙生活を送ってもらった。
(1)第1グループには、禁煙の達成した日数の長さにより、より多くの報酬金がもらえる段階的な報償制度を導入した。
(2)第2グループには、禁煙の達成日数にかかわらず、禁煙できたら一定の報奨金がもらえる制度を導入した。
(3)第3グループには、妊娠中の喫煙の害についての情報のみ提供した。報償は与えなかった。
結果、3つのいずれのグループも、妊娠中の喫煙者数を減らすことはできたが、達成度により段階的な報奨金を与えた第1グループが、他の2つのグループと比べて、群を抜いて成功率が高かった。
思わぬ副産も
第1グループの妊婦のほぼ半数が、1度も挫折することなく連続2ヶ月超の禁煙を達成。また、第1グループの妊婦の3分の1の妊婦が、初めから最後まで連続3ヶ月の禁煙に達成した。
この結果とは対照的に、第2、第3グループの妊婦で、連続2ヶ月超の禁煙に達成できたのは、各グループ全体のわずか2%だった。
またこの段階的な報償制度は、出産時や産後の子どもらへの影響にも大きな功績を残した。第1グループの早産の割合が17%だったのに対し、第2、第3グループはそれぞれ25%と29%だった。また低体重児の割合は、第1グループが20%だったのに対し、第2、第3グループはそれぞれ38%と43%だった。(編集部翻訳担当 渡邉充代)

Medindia
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