妊娠中の喫煙に警笛!
米、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校のAmy KalKbrenner教授が、世界11か国を対象に、妊娠中の母親ら総勢633,989人の喫煙とその子どもらの自閉症の実態調査を実施、5月5日付けの総合医療ネットワークサイトMedindiaで発表した。対象年度は、1992年、1994年、1996年、1998年度。結果は次の通り。
全体の13%の母親が妊娠中に喫煙。その母親らの子ども達の11%にあたる3,315人が、8歳の時点で自閉症スペクトラムの症状が確認された。また、これら3,315人の子ども達の中には、アスペルガー症候群のような高機能自閉症へつながるケースが多かった。
高機能自閉症とは
高機能自閉症は、長い間、社会性やコミュニケーション力が損なわれる病気として知られてきた。しかしその後の研究で、幅広く自閉症と呼ばれる(自閉症スペクトラム)患者の中には、母親の妊娠中の喫煙が、その要因として考えうることが知られている。
Amy KalKbrenner教授いわく、「この調査結果は、母親の喫煙が確実に、その子どもの自閉症の要因につながる、ということを指し示すものではない。しかし一方で、喫煙とある特定の自閉症には関係性があることを示している。妊娠中の母親が喫煙すれば、有害な化学物質がその母親の体内に入り、母親の血液にのって、胎内の子どもへも運ばれる。そのため、その胎児の発達過程にも影響を及ぼす。
妊娠中の母親の喫煙は、乳幼児突然死症候群をはじめ、口蓋裂障害、耳の感染症、気管支喘息(ぜんそく)などの先天性疾患の原因にもなりうる。
最後に、Amy KalKbrenner教授は、はっきりと述べる。「自閉症スペクトラムは、環境と遺伝子のある種の組み合わせにより引き起こされる。この研究の目標は、人を助けることにあり、その意味では結果的にうまくいったと言える。」(編集部翻訳担当 渡邉充代)

アメリカ総合医療サイトMedindia
http://www.medindia.net/news/smoking-during-pregnancy-may-augment-the-chances-of-autism-in-children-100916-1.htm