妊婦さんや小さい子どもがいる家庭が対象
ニュージャージー州では、妊婦さんや小さい子どもがいる家庭の、看護師や医療プロフェッショナルの人たちによる、家庭訪問を強化することになりました。
これまでのほぼ倍の予算をあてがい、対象も3500世帯から5500世帯へと大幅に増えることになりました。家庭訪問は「健康な家族」をサポートできると高く評価されています。
ニュージャージーの場合は、特にティーンエイジャーの妊娠や、収入が少ない家庭の女性の妊娠などに関するリスクを減らすことを目的にしており、実際にサービス必要としている家庭は12000世帯に上るとも言われているので、今回の改訂後も引き続き拡大の取り組みが必要と言われています。
ナース・ファミリー・パートナーシップで効果が
このプログラムでは、例えば初めて妊娠した女性の家を看護師が訪問し、育児の指導をしたり、家庭の中での安全についてを教育したりする「ナース・ファミリー・パートナーシップ」も含まれています。出産後は適切な時期に、予防接種が行われているかを観察したり、赤ちゃんに健康問題がないかをチェックすることで、妊娠中から育児期にかけて、継続的にサポートが得られます。
問題は小さいうちに発見、対処
この活動は、地域の中での健康推進の一つとしてとらえられていて、問題が発生する前や、問題が非常に小さいうちに発見し、対応することで、解決をより早め、女性や家族の自信につなげることが出来るとしています。この結果、家庭内暴力や、子どもへの虐待など「不健康な家庭」の状態が改善されることが目標とされています。
実際に、サービスを受けた家庭を追跡した調査でも、保険や社会保障への加入状況や利用、医療機関の適切な利用、子どもの栄養に関する理解など、「健康な家庭」として、望ましい結果が見られたそうです。
日本でも家庭訪問を上手に利用して安心の妊娠生活を
初めての妊娠、出産は、年齢や経済状況にかかわらず、大なり小なり不安が伴うものです。日本でも、保健師さんによる家庭訪問などが行われていますので、上手に利用して、不安や心配を解消し、リラックスして妊娠、育児が行えると良いですね。

NJ SPOTLIGHT ; New Jersey Steps Up Home Visitation for Pregnant Women and Families With Young Kids
http://www.njspotlight.com/stories/12/0610/1929/