妊娠初期の方は要注意
近畿地方で、風しんが流行傾向であることがわかりました。
風しんは、妊娠初期に感染すると、出生児に白内障、心疾患、難聴などの障害が起こる先天性風しん症候群を発症することがあることから、厚生労働省では、全国の自治体に注意喚起の通知を、2012年5月25日付けで出しています。
(厚生労働省サイトより引用 風しんの報告数の推移)
同時期の2倍の患者
兵庫県では、風しんの届出数が、第8週(2012年2月27日~3月4日)から増加傾向となり、第1週(1月3日~1月9か)から第20週(5月14日~5月20日)における累積届出数は62名となっており、平成20年以降最大件数となっています。
また、全国的に見ても、本年度15週(4月9日~4月15日)時点では、昨年同時期の約2倍の届出数となっています。
予防接種を受けてますか?
現在妊娠をしている人で予防接種を受けたかどうか分からない場合は、
妊娠中は接種ができないため、極力人混みを避けるようにしましょう。また家族が確実に予防接種を受けたかどうか分からない場合は、今すぐに接種をしてもらいましょう。
また、これから妊娠を考えている方は、もし予防接種を受けたことがないようであれば、なるべく早く予防接種をしましょう。なお、
接種後2ヶ月は避妊が必要となるので、ご注意下さい。
なお、国立感染研究所感染症情報センターによると、「予防接種を受けた(かもしれない)」、「子どものころに風しんにかかった」などという場合でも、今予防接種を受けることで、風しんに対する免疫を、さらに強化する効果が期待されることもあるため、予防接種を受ける方が安心につながるとしています。

厚生労働省:【事務連絡】風しん患者の地域的な増加について(平成24年5月25日)
http://www.mhlw.go.jp/兵庫県記者発表資料
http://www.mhlw.go.jp/風しんの報告数の推移
http://www.mhlw.go.jp/ご参考 国立感染研究所感染症情報センター 風疹Q&A
http://idsc.nih.go.jp/disease/rubella/041119QA2.html