「子どもは3人が基本」の哲学を持つ会長
5月25日に行われた「2012年第一回家族親和経営大賞」にて、アシアナ航空が、韓国女性家庭部から家族親和経営の模範企業として選ばれた。受賞部門は、出産率の低下解消部門で、受賞内容は「女性家庭部長官賞」。
アシアナグループのオーナーであるパク・サング会長は「子どもは3人」哲学を持つ人物。パク会長は2010年初めに「家庭に子どもは3人はいるべき。女性の職員のための出産支援システムを作れ」と指示。女性の職員が多いアシアナ航空ならではの、出産のための体系的な支援に取り掛かった。
出産から育児まで幅広い支援を実施
アシアナ航空は現在、妊娠を認知した瞬間から出産まで最大2年間の休職を保障している。また、育児のために積極的に休職制度を活用することもできる。アシアナ航空関係者は、「出産をした職員の78%が育児休暇を活用している」ことを明らかにした。妊娠している職員に対しては身体的に負担にならない部署に配置替えをして負担を減らし、不妊治療を希望する職員には、そのための休暇制度も提供している。
積極的な支援は、妊娠出産に関してだけではない。
満6歳以下の未就学児童には、1人当たり10万ウォン、3人以上の子どもを出産した職員には、中学・高校・大学の学費を全額支援してくれる。また、出産などで退職した女性の職員を対象に、再雇用プログラムと家庭の問題に関しての相談ができる心理相談室を運営している。
ユン・ヨンドゥアシアナ航空社長は、「企業は家族のようでなければならない。これからも職員が負担なく仕事と家庭を両立できるように積極的に支援していく」と話した。
妊娠がわかった瞬間、仕事はどうしようか、育児は?と悩める現代女性が多い中、こうした大企業が先駆けて出産育児支援を行うことで、他の企業の妊娠出産に対する認識に良い影響を与えるのではないだろうか。

アシアナ航空
https://flyasiana.com/