これまでの「暫定規制値」だと健康に影響あるの?
食品に含まれる放射性物質の暫定基準値が、4月から新しくなりました。これから赤ちゃんが欲しい人、赤ちゃんを迎える人、今、赤ちゃんがいる人、子どもがいる人、みんなが気になる数値です。
今まで設けられていたのは、あくまで、事故後の緊急的な対応として設けられた「暫定規制値」。もちろん、この「暫定規制値」を下回る食品は健康への影響はありませんが、より一層食品の安全と安心を長期的に確保するために、平成24年4月1日から新たな基準値が設定されました。
大幅に厳しくなる新基準値
新しい基準値は、年間許容線量を、国際放射線防護委員会の非常時の基準を踏まえた
5ミリシーベルト(mSv)から、国際機関のコーデックス委員会の、平常時におけるガイドラインを踏まえた
1mSvに引き下げ、この許容線量に基づき、食品群を【飲料水】【牛乳】【乳児用食品】【一般食品】の4つに分類し、新たな基準値が設定されています。
(リーフレットより引用)
さらに年間許容線量
1mSvに基づいて【一般食品】に許容線量を割り当て、年齢区分・男女別の
限度値を算出しています。
(リーフレットより引用)
この新基準値では、「乳幼児」や「子ども」に対し、低く、厳しくするようにと配慮がされ、すべての人が飲み、代わりがない飲料水は、世界保健機構(WHO)の指標値を基にしているとのことです。
厳しい基準値になるのは、安心・安全にも繋がり、いいことではありますが、一刻も早く福島第1原発の事故が収束すること、それが一番ですよね。

厚生労働省 食品中の放射性物質への対応
http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/shokuhin.html厚生労働省リーフレット 食品中の放射性物質の新たな基準値
http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/dl/leaflet_120329.pdfご参考:食品中の放射性物質に係る基準値の設定に関するQ&Aについて
http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/dl/qa_120330.pdf消費者庁
http://www.caa.go.jp/jisin/pdf/120315_1.pdf