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習慣性流産の要因として精子のDNAメチル化異常が考えられる

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習慣性流産の要因として精子のDNAメチル化異常が考えられる

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習慣性流産と精子のDNAメチル化異常
インドの研究チームは、「Human Reproduction」にて、流産を繰り返す場合、精子のDNAメチル化(遺伝子の働きを制御する化学的修飾)に異常が生じていると発表した。

妊娠適齢期の男女において、流産を2回以上繰り返すケースは全体の1%から2%であるといわれる。流産を2回以上繰り返す場合を反復流産、流産を3回以上繰り返す場合を習慣性流産(RPL)と定義する。男女に対して複数の検査を実施するものの、現状、原因特定に至ったケースは少なく、過半数は原因不明である。

習慣性流産
習慣性流産に関連する男性の遺伝的・エピジェネティックな要因
研究チームは、2015年9月から2018年5月の期間にて、原因不明の習慣性流産を経験する男女112人を対象に、習慣性流産に関連する男性の遺伝的およびエピジェネティック(後成的)な要因を調査した。

パイロシークエンス(パイロシークエンシング)法にて、男性の精子における胚発生に関与するインプリンティング遺伝子のDNAメチル化を解析したところ、不妊症および流産歴のない男性と比べて、習慣性流産を経験する男性では、複数のインプリンティング遺伝子に精子DNAメチル化異常が認められた。

DNAメチル化は、細胞分裂など体の形成に重要なメカニズムであるといわれる。「Global DNA Methylation LINE-1 Kit」(ヒトゲノム中のグローバルなDNAメチル化レベル(5mC:5-methylcytosine)を検出・定量できるELISAベースのキット)にて測定すると、習慣性流産を繰り返す男性の精子では、5mCレベルおよびDNAメチル化が低下していた。

メチル化の異常はゲノムの変化を引き起こし、研究チームは、男性側の遺伝的およびエピジェネティック(後成的)な要因を調査することにより、原因不明の習慣性流産の要因が明らかになる可能性があると考える。

(画像はHuman Reproductionより)


外部リンク

Human Reproduction
https://academic.oup.com/
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