妊活期間の決め手
9月19日、エラスムス・ロッテルダム大学(オランダ)の研究チームは、「JAMA Network」にて、夫婦・カップルの妊娠前における体格指数(BMI)が妊娠するまでの期間、流産リスクに影響を及ぼすと発表した。
男性および女性の妊娠前のBMIが高いほど妊娠するまでの期間は長くなり、不妊リスクは増すという。つまり、夫婦・カップルの妊娠前の体重によって、妊活期間が決まる。
夫婦・カップルのBMIと妊娠するまでの期間、流産リスク
女性の肥満は、生殖能力の減退と流産リスクの増加と関連がある。そこで今回、研究チームは、2017年8月9日から2021年7月1日までの期間、女性3604人とそのパートナーを対象に人工ベースの前向きコホート調査を行い、夫婦・カップルのBMIと妊娠するまでの期間、流産リスクにおける関係性について検証した。
妊娠前および妊娠初期にBMIを測定し、妊娠前から出産まで追跡調査を実施したところ、男性、女性ともにBMIが高いほど生殖能力は低下し、不妊リスクが高まると示された。
普通体重の女性と比べて、過体重・肥満の女性は妊娠可能性が低下し、流産率が上昇した。また、女性が低体重(やせ)・過体重・肥満、男性が肥満では、普通体重より不妊率が増したと報告された。
これより、研究チームは、夫婦の妊娠前から妊娠初期のBMIが正常範囲外である場合、不妊リスクが高まると結論付ける。
(画像はJAMA Networkより)
JAMA Network
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