受精卵の発育の影響因子
11月22日、アメリカの研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、受精卵の発育速度とBMI値には関連性があると発表された。女性の体重は受精卵の発育に影響を与え、低体重の場合、受精卵の発育は速まるという。
なお、BMI値は、低体重(BMI値18.5未満の痩せ型)、普通体重(18.5~25未満の普通体重)、過体重(BMI値25~30未満の肥満)、肥満(BMI30以上の肥満)に分類される。
受精卵の発育速度とBMI値における関係性
研究チームは、2015年6月から2017年4月の期間、体外受精サイクル589回(受精卵2150個)を対象に、タイムラプス顕微鏡を用いてBMI値が異なる女性から採取した受精卵の形態を比較した。
なお、受精卵2150個の内訳は、低体重56個、普通体重1252個、過体重502個、肥満340個であった。
受精、2細胞期、3細胞期、4細胞期、8細胞期のタイミングに基づき、受精卵の発育速度を比較したところ、低体重グループが最短となった。
低体重グループにおける8細胞期までの平均発育時間は、普通体重グループと比べて4.3時間少ないと報告された。また、過体重グループより4.6時間短くなった。ただし、人種・民族による差異は認められなかった。
(画像はSpringerより)

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