妊娠中の母体の要因による胎児の発育環境への影響
6月15日、オウル大学とオウル大学病院(フィンランド)は、プレスリリースにて、妊娠中の体重増加は胎児の発育環境に影響を与えると示唆した。
今回、妊娠中の母体の要因により、胎児の発育環境が変化する可能性が報告された。妊娠中の体重増加は、母体の腸内ならびに羊水中のマイクロバイオータ(微生物叢・細菌叢)にて生産される細胞外小胞(細胞間コミュニケーションを担う粒子)に反映され、その影響は胎児の発育環境にも及ぶという。
妊娠中の体重増加と胎児の発育環境
研究チームは、妊婦60人を対象にした便と羊水サンプルを採取し、妊娠中の母体の要因による胎児の発育環境への影響について調査した。
母体から採取した便と羊水サンプルを分析したところ、妊娠中の母体の要因が細胞外小胞に対して影響を与えることが認められた。
妊娠中の過体重、肥満、妊娠糖尿病だけでなく、妊娠中に15㎏以上体重が増加した場合、腸内ならびに羊水マイクロバイオータ由来の細胞外小胞の構成は変化し、特定の細菌叢によって産生される細胞外小胞の割合が低くなったという。
マイクロバイオータ由来の細胞外小胞は胎児を取り巻く環境に影響を与えるため、その変化は免疫系の発達をはじめ、胎児の発達を大きく左右すると示唆される。
(画像はプレスリリースより)

UNIVERSITY OF OULU
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