胚移植時間による影響
5月24日、イスラエルの研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、胚移植時間と臨床妊娠率に負の相関関係はないと示した。
胚移植時間が臨床妊娠率に対して与える影響
胚移植に要する時間(子宮へのカテーテル挿入から胚移植まで)が長い場合、胚移植が難しいケースと判断される。しかしながら、胚移植困難の定義は主観的であり、例えば、胚移植時間に関する具体的な基準は確立していない。
そこで今回、研究チームは、2015年から2023年の期間、単一医療機関で実施された新鮮胚移植1079サイクルを対象に胚移植時間が臨床妊娠率に対して与える影響を評価した。
胚移植の所要時間に基づき4グループ(1~3.43分、3.44~4.88分、4.89~6.46分、6.47~9分)に分けて臨床妊娠率、出生率、流産率を比較したところ、胚移植時間と臨床妊娠率に負の相関関係は認められなかった。
胚移植の所要時間が長くなるほど、臨床妊娠率が下がるわけではないという。
なお、4群間においてBMI、妊娠回数、出産回数に有意差は認められなかった。また、胚移植1ヶ月後の超音波検査にて胎嚢と胎児心拍が確認された場合、臨床妊娠成立と定義する。
(画像はJournal of Assisted Reproduction and Geneticsより)

SPRINGER NATURE Links
https://link.springer.com/