生殖能力の低下による影響
6月8日、アメリカの研究チームは、「JAMA Network Open」にて、不妊は子どもの神経発達に悪影響を及ぼすと示した。
生殖能力の低下は、子どもの神経発達障害と関連している可能性が示された。
不妊治療と子どもの神経発達における関係性
近年、不妊治療による妊娠・出産件数は増加傾向にある。しかしながら、不妊治療による子どもの神経発達への潜在的な影響は懸念されている。
そこで今回、研究チームは、1998~2022年に妊娠した15,382組の母子ペア(母親14,191人、出産平均年齢30.9歳、経産婦8780人)を対象にコホート研究を行い、不妊治療と子どもの神経発達における関係性について検証した。
子どもが2~10歳のいずれかの時期に発達評価を行ったところ、生殖能力の低下と子どもの神経発達に関連性が示された。不妊を伴う自然妊娠は、子どもにおける行動上の問題ならびに自閉症様症状(SRSスコア)の上昇がみられた、自閉スペクトラム症の発症リスクの上昇と関連していた。
あわせて、不妊治療(体外受精を除く)による妊娠では、不妊を伴う自然妊娠ならびに不妊を伴わない自然妊娠と比較して、子どもの注意欠陥多動性障害(ADHD)の発症リスクが高くなった。ただし、治療の適応症(例:PCOS)が影響している可能性も指摘されている。なお、体外受精とADHDリスクとの関連は認められなかった。
(画像はJAMA Network Openより)

JAMA Network Open
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