大気汚染による不妊治療への影響
2月16日、中国の研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、大気汚染物質曝露と新鮮凍結胚移植の結果には負の相関関係があると示した。
今回、大気汚染物質曝露は新鮮凍結胚移植に悪影響を及ぼすと報告された。新鮮胚移植前3ヶ月間に高濃度の大気汚染物質曝露を受けた場合、新鮮胚移植の妊娠・出生率は低下するという。
大気汚染と新鮮凍結胚移植の成功率における関係性
研究チームは、2019年から2022年の期間、中国にて新鮮凍結胚移植を受ける女性12453人を対象に、大気汚染が不妊治療に対して与える影響について検証した。
大気汚染物質6種類(粒子状物質(PM2.5、PM10)、オゾン、二酸化窒素、二酸化硫黄、一酸化炭素)による不妊治療への影響を評価したところ、大気汚染物質曝露と新鮮胚移植の結果において負の相関関係が認められた。
新鮮胚移植前3ヶ月間に高濃度のPM2.5、PM10、オゾン曝露を受けた場合、大気汚染物質曝露の有害性は強まり、新鮮胚移植の妊娠・出生率は低下すると示された。
例えば、PM2.5曝露量が10μg/m3増加するごとに生化学的妊娠・化学流産率(妊娠検査薬で陽性反応、超音波検査にて胎嚢が確認できない状態)、臨床的妊娠率(妊娠検査薬で陽性反応、超音波検査にて胎嚢が確認できる状態)、出生率は減少するという。
(画像はJournal of Assisted Reproduction and Geneticsより)

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