妊活アプリの活用性
スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)とスタンフォード大学の研究チームは、妊活アプリ「fertility awareness method(FAM)」「Sympto-Thermal」の利用は増加傾向にあり、月経周期や排卵日を予測するうえで有益な情報を提供すると発表した。
「fertility awareness method」(Kindara提供)と「Sympto-Thermal」(Sympto提供)は、基礎体温の記録と排卵日管理をするアプリである。
妊活アプリの活用と月経・排卵日の予測
研究チームは、「fertility awareness method」(Kindara)と「Sympto-Thermal」(Sympto)利用者20万人を対象に、大規模データベースを分析した。年齢・身分・職業などがほぼ同じ人口統計による集団レベルにて観察し、月経周期と排卵の測定における行動様式と正確性を検証した。
2種類のアプリは、基礎体温を記録し、排卵日を予測する。子宮頸管や起床時の体温など身体的要因に基づき、月経周期を通して妊娠しやすい時期と妊娠しにくい時期を特定する。
観察日3000万日以上、月経サイクル270万のデータを分析したところ、「Sympto-Thermal」では、1日あたり月経周期の最大40%が妊娠を望む女性であった。データのモデル化により、卵胞期(月経周期の前半、月経開始から排卵まで)の平均期間および範囲は、先行報告と比べ、大きくなった。
アプリ利用者は増加傾向にあり、アプリ利用により月経周期や月経や排卵の身体的変化や予兆を個人的に管理し、妊活に役立てていることが認められた。
また、ホルモンの変化を推測し、排卵日を予測するうえで、妊活アプリは貴重な情報源になるという。
(画像はプレスリリースより)

EPFL
https://actu.epfl.ch/news/are-fertility-apps-useful/