太り過ぎによる男性生殖機能への影響
タルトゥ大学臨床医学研究所(エストニア)の研究生クリステル・エハラ・アレクセジェブ(Kristel Ehala-Aleksejev)氏は、世界規模にて、太り過ぎの男性は生殖能力の問題が増加し、3倍増になっていると発表した。
ライフスタイルの変化と肥満
先行研究では、肥満が生殖能力を減退させ、中枢性肥満関連メタボリックシンドロームと精子の質に関係性があると報告されている。
中枢性肥満は健康リスクを高め、ホルモンバランスを崩す。ホルモンバランスの乱れは、勃起障害を引き起こす要因となり、男性の生殖機能に悪影響を及ぼす。それゆえ、生殖機能の問題を軽減するために、男性はライフスタイルに注意を払う必要がある。
エハラ・アレクセジェブ氏によると、生殖能力が減退する理由として、急激なライフスタイルの変化が挙げられる。身体活動や食事習慣は変わり、特に西洋の生活様式は体重が増加しやすい。
同氏は、男性病学より体重と生殖能力の関係性が認められ、男性の生殖能力において、腰回り周辺の脂肪量は重要な因子であると説明する。男性は、腰回り周辺の脂肪量が蓄積するに伴い、生殖能力が減退するという。
体重と男性の生殖能力における関係性
研究を通して生殖能力に問題がない男性グループと不妊男性グループを比較したところ、不妊男性グループは、顕著に肥満とメタボリックシンドロームの有病率が高いことが認められた。また、両グループにおいて、中枢性肥満は生殖能力減退のパラメーターとなった。
合わせて、男性器の大きさが小さい男性は、体重や中枢性肥満が増加し、生殖能力により大きな影響を及ぼしているという。男性の生殖能力は基本的には精子分析にて測定されるが、男性器の大きさより生殖能力を推測可能である。
(画像はPixabayより)

UNIVERSITAS TARTUENSIS
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