従来の100分の1以下の精子数でも受精が可能に
東京歯科大学市川総合病院の精子研究チームが「yomiDr.(ヨミドクター)」で連載している「精子に隠された『不都合な真実』」が、2019年12月2日に更新された。
「精子に隠された『不都合な真実』」は2019年9月16日にスタート。最新の研究成果を紹介しながら新たな不妊治療モデルを提案している。
今回更新分のテーマは「精子の状態を優先した新たな不妊治療 好成績の一方、治療断念を迫られるケースも」。「人工卵管法」のトライアルについて紹介している。
人工卵管法は、細長い流路でつながった3つのくぼみがある培養皿を使用した体外受精。卵子と精子を狭い空間に閉じ込めることで極めて少数の精子でも受精が可能となっている。
人工卵管法で妊娠した人の平均年齢は41歳
今回更新分の記事では、治療の難易度が高い夫婦250組に対して行われた人工卵管法の結果を表にして掲載。57組の夫婦が平均約1.9回の治療で計70回の妊娠に成功。51人の子どもが生まれている。
記事によると、人工卵管法のトライアルは技術の検証であると同時に、不妊治療のやめどきを考える試みでもあるため、トライアル開始にあたっては医師と来院者が1時間以上の話し合いをできる体制を整えたという。
次回の記事では、トライアルを経験した人たちの具体的なエピソードを紹介する予定だ。
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(画像はyomiDr.より)
(画像は東京歯科大学市川総合病院公式サイトより)

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