出産の晩年化と不妊
近年、女性の社会進出により、出産の晩年化が進んでいます。
(画像はイメージです)
卵巣の老化により、卵子の生成が減ってしまったり、質が悪くなったりするため、不妊が進んでしまうことは以前から言われています。
老化の原因
こういった、卵巣(に限らず全て)の老化には、過酸化物質が影響していると言われており、そのダメージを減らしてくれる抗酸化物質への注目が高まっています。
また、動物の実験では、カロリー制限により、寿命を延ばし、老化を遅らせる作用があると言うこともわかっています。
レスベラトロールと不妊の関係
レスベラトロールはブドウの皮、赤ワインなどから見つかったポリフェノールで、強力な抗酸化作用があると言われています。
また、見つかった当初はカロリー制限の作用がある、と言われていました。
そこで2013年に「Human Reproduction」に発表された中国の研究では、マウスを使って、レスベラトロールが卵子の生成にどう影響するかを調べました。
その結果、同じ年齢のマウスは一匹も子を作らなかったのに対し、レスベラトロールを摂取したマウスは生殖系の能力を同じように保持することが出来ました。
また、卵子の数や質、形態なども優れていたそうです。
結論として
筆者らは、マウスの研究ではレスベラトロールは卵巣の老化に大変効果がありましたが、マウスの結果を人間に直接当てはめられるわけではないので、更なる研究が必要であると述べています。
赤ワインは大変体にいいということは最近よく聞きますが、老化を防いでくれる可能性があるというのは興味深いですね。
編集部 C-NZ

Human Reproduction
http://humrep.oxfordjournals.org/content/28/3/707.short