不妊の経験
不妊の経験、というのは、人生の中でもカップルが出会う厳しい経験の一つです。
(画像はイメージです)
研究によって率は違いますが、大体五千万人から八千万人の人が世界で不妊に苦しんでいると言われています。
これは世界の人口の10から15%に及ぶと言われており、その原因の半数は男性にあると言われています。
不妊の経験と心理社会的発達の関係
不妊の経験と心理的状況は研究されていますが、心理社会的発達についての研究は殆どないのが現状です。
心理社会的発達というのは八つの段階に分かれているそうで、一つの段階を完了させられなかった人は次の段階に進むことが出来なくなり、不健康なパーソナリティーや自己意識を持つと言われています。
心理社会的発達は私たちの新しい状況や新しい経験に影響されると言われています。
2013年に「Journal of Reproduction & Infertility」に発表されたイランの研究によりますとでは不妊を経験した男性80人と、そうでない男性40人に心理社会的発達を調べられるアンケートを行ったそうです。
その結果、信頼性、自主性、次世代育成能力、誠実さという、どれも人生の早い段階で形成される能力が、不妊の男性のグループではどれも大変高かったそうで、明らかに違いが見られたそうです。
結論として
不妊治療は大変辛く厳しいものではありますが、この研究の結果を見ると、人間は苦難や困難を通じて成長するという言葉が間違いではないのだ、と考えさせられますね。
編集部 C-NZ

Journal of Reproduction & Infertility
http://www.jri.ir/