増え続ける高齢出産
不妊治療助成に年齢制限が設けられるというニュースも記憶に新しい。
2012年に出産した女性の内、なんと25.8%が35歳以上だという。増え続ける高齢出産。しかしその一方で、内科的な病気によって不妊や不育になっている人も多い。
そういった人々のため、国立成育医療研究センターが3月から、「安心して産めるカラダに」検診をスタートした。
「安心して産めるカラダに」検診とは
この、「安心して産めるカラダに」検診では、身体計測、血圧測定、尿検査、血液検査で不妊の原因になる甲状腺機能や妊娠時に母子を危険にさらす高血糖、高血圧、性感染症、肝炎ウイルスなどの有無を詳しくチェックする。
あまり知られていないが、甲状腺の病気により流産しやすくなる場合もあり、特に30〜40代で妊娠を望む女性にとっては、内科的な病気は厄介なもの。その早期発見を目指し始まったのが、この検診なのだ。
更に、ここ最近30〜40代の女性に増えているのが、高血圧や糖尿病だ。こういった生活習慣病に気付かないままに妊娠することで、丈夫な胎盤ができず胎児が育ちにくくなったり、妊娠高血圧症候群になったりする危険性もある。
検診費用は約3万円。
やや高めだが、それで不妊や流産、死産を予防できるのであれば安いものだろう。肉体的、精神的な健康が、出産への一番の近道なのだ。

国立成育医療研究センター
http://www.ncchd.go.jp/hospital/kenshin/index.html