女性手帳とはどんな手帳?
母子健康手帳、略称
母子手帳は、市町村に妊娠届を提出することによって渡される手帳。出産までの妊婦の健康状態や、アドバイス、出生日時、出生地、赤ちゃんの成長状況を記録できるようになっている。日本独自に発展した手帳で、市民からも親しまれている。
ここで新たに
「女性手帳」(仮称)の導入が内閣府の少子化危機突破タスクフォースにより検討されている。晩婚化、少子化に歯止めをかけるために考案され、内容は妊娠適齢期等妊娠・出産に関する知識や自治体の支援情報を盛り込み、自分の健康データーを記録できる2部構成にするとしている。
女性手帳の交付は、母子手帳の交付時期よりも早い時期で、子宮頸がんワクチン接種時、高校・大学入学時、成人式、企業就職時などが複数回の配布が考案された。
5月7日に行われた会合では、女性手帳(仮称)検討会議を25年度中に設置し26年度からの普及を目指す、と具体案が出されたが、この女性手帳を巡って、
批判が相次いでいる。
論争の渦中にある女性手帳
「Yahoo! JAPANみんなの政治」によるオンライン投票によれば、5月14日現在で、
女性手帳導入に賛成派は全体の22%、反対派は73%にもなっている。反対意見では、下記の声が寄せられている。
「妊娠や出産は女性一人が決めることではない。」
「個人の自由だ。」
「なぜ女性だけが対象になるのか理解できない。」
「手帳を作るより、中学高校で、保健の授業をしっかりやるべきではないか。」
Yahoo! JAPANみんなの政治オンライン投票より
妊娠・出産適齢期をもっと若い頃から知ってもらおうと、啓発目的で考案された女性手帳だが、受けとめる女性たちから反感をかうようでは、女性に拒否される女性手帳になりかねない。

少子化危機突破タスクフォース 妊娠出産検討サブチーム報告
http://www8.cao.go.jp/shoushi/taskforce/k_3/pdf/s4.pdfYahoo! JAPANみんなの政治
http://seiji.yahoo.co.jp/vote/result/201305130001/