胎盤機能不全を起こしやすいという調査結果
1月31日、An International Journal of Obstetrics and Gynaecologyに、安定期の妊娠悪阻と胎盤機能不全の関係についての調査結果が掲載された。
妊娠悪阻は0.5%から3%程度の女性がなると言われていて、通常のつわりと言われる症状よりもはるかに重く、吐き気が強く、体重が減少し、入院や点滴での治療が必要になる。
スウェーデンでの調査
妊娠悪阻の処置を受けた妊婦と、妊娠悪阻にならなかった妊婦のその後を調査した。また、その際に、妊娠12週目までの妊婦と12週目から22週目(安定期)までの妊婦と分けて調査した。
結果、安定期に妊娠悪阻になった妊婦は、妊娠初期の妊婦やならなかった妊婦に比べて、胎盤機能不全(胎盤剥離や出生時の低体重)になりやすいことがわかった。また、妊娠悪阻と死産のリスクとの関連性は見られなかった。
妊娠悪阻になった女性は産科医に相談を
安定期に入り妊娠悪阻になった女性は、上記調査結果の可能性があるため、産科医に相談した方が良いとのことである。
もともと妊娠悪阻自体、なる確率は低い病気だが、もしなってしまった場合、事前に相談しておけば、リスクをふまえてより適切な処置ができる場所で出産にのぞめる。

安定期に妊娠悪阻になった女性は胎盤機能不全になりやすい
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