ノルウェーでの調査結果
1月16日のThe New England Journal of Medicineによると、ノルウェーで、妊娠中の女性にインフルエンザワクチンを打ち、出産後の死産について調査を行ったところ、ワクチン接種と胎児死亡が直接関係が無いという結果が得られた。
2009年、インフルエンザA型が猛威をふるい、妊娠中の女性が、流産の危険性があると言ってワクチン接種をためらうという事態が起きたため、ノルウェーでは2009年から2010年の間に調査が行われた。
妊娠中にインフルエンザにかかるリスク
人によっては妊娠前より体力などが落ちている妊娠中に、強い感染力を持ったインフルエンザにかかる方が、母子の健康という意味でもリスクが高い。
インフルエンザは高熱などをともなうため、妊娠中の女性に限らず、抵抗力の弱まった子供や老人にとっても危険性が高いと言われている。
安心を感じる調査結果
普段から手洗い、うがいなどの予防をこころがけ、食事でも健康に気を配り、インフルエンザの流行に備えられることが一番だが、そこには限界もある。
妊娠中のワクチン接種は危険ではないという今回の調査結果が、インフルエンザの流行に不安を感じている多くの妊娠中の女性に対し、安心感を与えてくれるかもしれない。

妊娠中のインフルエンザワクチン接種について
http://www.nejm.org