不妊症は他人事?
不妊症と言うと、若い女性の中には、自分とは関係ないと思う人も多いだろう。しかし今、約8組に1組の夫婦が、不妊を抱えていると言われている。今はまだ欲しいと思わない人でも、いつか欲しくなった時に不妊になっている可能性もある。決して他人事ではない。
そして、不妊の夫婦にとって大きな救いとなっているのが、不妊治療。体外受精で産まれた子どもは世界で500万人を超え、今ではかなり一般的になってきている。
しかし、不妊治療には保険が利かず、莫大な費用がかかる。数年間で何百万もかかったという夫婦もいる。お金を払っても、子供を授かるという保証はない。金銭的、精神的に疲弊して、うつ病を患ってしまう女性も多いのだ。
水戸市の助成制度とは
2013年1月8日に行われた年頭記者会見で、水戸市の高橋靖市長は、来年度から不妊治療費用の助成制度を新設することを発表した。
所得制限はあるものの、1回15万円が上限の県の制度に5万円を上乗せし、1回20万円を助成するという。高橋市長は、「将来世代の育成を推進する」ことを目的に今回の制度を設けたと強調した。
このような制度が全国で整備され、不妊治療のハードルが更に下がることが、少子高齢化という大きな問題を抱えるこの日本には、必要なのかも知れない。

毎日新聞
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