婚姻状態と女性のメンタルヘルスに関係が
結婚や家族のあり方は世界中で異なります。アメリカでは、結婚している妊婦さんの方が、結婚していない妊婦さんよりも健康状態が良いかもしれないという調査結果が挙げられたことが、英語圏の女性向けのサイトを中心に紹介されています。
この調査は、カナダ国内の6000人の女性を対象にしました。結婚している人、同棲中の人、別居中の人、離婚した人など様々な婚姻状態にある人たちです。
カナダの調査では同居期間が長いほど平和
質問内容は、パートナーからの暴力、薬物乱用、産後のうつに関するもの。寄せられた回答について、精神的な状態を分析したところ、未婚既婚に限らずパートナーと同居している女性の2割が3つの質問のうち、少なくとも一つがあてはまるとしていました。この割合は、シングルマザーで35%、子どもが生まれる前1年以内にパートナーと別れた人では、67%と高くなっていったのです。
結婚後5年以上経っている女性と、既婚未婚に限らずパートナーとの生活が2年以内の女性を比べると、後者では暴力の報告が4.64倍、薬物乱用が5.36倍、産後のうつが1.87倍といずれも高くなり、パートナーの同居期間が長くなるにつれて割合が減ってきました。
この報告を受けて、海外の女子向けサイトJEZEBELでは
「昔言われていた、結婚こそ女性の幸せ、という説を見直した方が良いのかも?」
という問いかけも見られています。
結婚すれば、幸せが長続きするのか、問題のあるパートナーだから分かれてしまうのか………複雑なところですが、パートナーとの関係性が女性のメンタルヘルスに影響するということは事実のようです。

JEZEBEL ; Marriage Benefits Pregnant Women’s Health More Than Cohabitation, Suggests Study
http://jezebel.com/5971969/American Journal of Public Health
http://ajph.aphapublications.org/doi/abs/