ミトコンドリアとは?
「ミトコンドリア」と聞いて、思い出すのは生物の授業。そして、瀬名秀明さんのデビュー作「パラサイト・イブ」。細胞内の小器官だ。あまり日常生活では耳にすることはないが、ミトコンドリアは不妊治療に大いに役立つ。
日本不妊治療学会JFTSの理事長、宇野克明さんが2012年3月フジテレビ「さんまのホンマでっか!?TV」番組で、老化とミトコンドリアの関係について下記のように語っている。
ミトコンドリアは人間の細胞の中でエネルギーを作り出すパーツ。電子でエネルギーを作り出し、人間の寿命を保っている。不要な細胞を壊す働きもある。
卵子の老化はミトコンドリアの酸化が原因
不妊の原因としてあげられる卵子の老化。卵子の老化は卵子の中のミトコンドリアが機能障害を起こしている、また酸化している状態をいう。機能障害の原因はなんだろうか。
ミトコンドリアは「電子」を加えることで、化学合成を行いエネルギーを生み出す。ここでの「電子」は、食物を分解したときにとりだされる「電子」。化学合成を行うときに酸素を利用するため、ミトコンドリアに酸化物が沈着し、その結果、卵子がうまく機能しなくなってしまう。
卵子改善のためには、電子を効率よく取り込むことが必要。電子は食事から供給するしかなかったが、研究によって、不妊症に対する電子供給の手段として「ミネラルES46」が開発された。このミネラルES46を服用することで、卵子の機能を回復させることができる。
卵子に効率よくミネラルES46を与えることによって、ミトコンドリアが良好な状態になる。ミトコンドリアを元気にさせる治療、これを生殖細胞ミトコンドリア治療「MRCI治療」という。最先端治療の不妊治療、副作用もなく、単独でも、他の治療との併用もできるそうだ。

日本不妊治療学会
http://www.jfts.gr.jp/m/contents/movie/index.html