妊娠可能期間が長いと妊娠率が上がりそうだけど
イギリスの調査で、ある種のタンパク質が習慣性流産の治療に役立つのではないかと指摘され、専門家の間でも評判になっています。ある種の物質は、体の中で炎症に関する反応に関わり、これにより2-3日の「妊娠可能期間」が成立します。
調査によると、習慣性流産と診断されている女性では、この炎症に関する反応の期間が長く、結果的に受精可能期間が長くなっていることが分かったそうです。
このため、体が着床のために子宮の環境を準備しはじめるのが遅れてしまうことが、流産の原因になるのではないかと解釈されました。
治療法へとつながりそうな原因の発見に専門家も期待
この発見から、これまで原因不明とされてきた習慣性流産の女性に、適切な薬剤を投与することで、受精可能期間が正常に調節されれば、治療が開発できるのではないかと期待が高まっています。
この酵素は、膠原病やアルツハイマーなどの病気にも関連するとされているので、すでにいろいろな研究が進められているそうです。このため、習慣性流産の治療への応用も比較的スムーズなのではないかとみられています。実際の治療が開発される日が待ち遠しいですね。

EurekAleart ; Research shows that a prolonged fertility window can cause recurrent miscarriage
http://www.eurekalert.org/pub_releases/PLOS One
http://www.plosone.org/article/