花粉症にかかる時期によって赤ちゃんの喘息リスクが左右される?
日本では年が明ければそろそろ花粉症の話題が出てきます。このタイミングで北欧から花粉症と赤ちゃんの健康に関する、ちょっと心配な報告がAllergy, Asthma and Clinical Immunologyのサイトに掲載されました。
スウェーデンで11万人の女性を対象に、調査を行なったところ、妊娠後期に大量の花粉にさらされた女性から生まれた赤ちゃんが、重い喘息の発作で入院する確率が35%も高くなることが分かりました。
一方で、ヘビースモーカーの母親で、妊娠初期に大量の花粉にさらされた場合は、赤ちゃんの喘息の発生の確率が下がることも確認されました。
母親のアレルギー反応が胎児の免疫系発達に影響?
これらの発見について、専門家は花粉に対する妊娠中の母親のアレルギー反応が、お腹の赤ちゃんの免疫のメカニズムの発達に働きかけることが原因ではないかと考えています。
花粉症と言えば、日本ではスギやブタクサなどが有名ですが、北欧ではカバの木の花粉により起こる人もいるそうです。花粉症の原因となる植物は世界各地で異なりますが、母親のアレルギー反応が子どもの健康に影響する可能性があるため、今後さらなる調査が行われることになりそうです。

Mail Online
http://www.dailymail.co.uk/health/article-2258530/Allergy, Asthma and Clinical Immunology
http://www.aacijournal.com/content/8/1/17