女性の社会進出と出産
女性の社会進出に伴い、年々晩婚化が進んでいる。晩婚化は、そのまま最初の子供を産む年齢の高齢化に直結する。現在、第1子を出産する女性の5人に1人は35歳以上だという。年齢が上がれば上がるほど、子供は出来づらくなる。つまり、不妊になる夫婦が増えるのだ。
子供が欲しいのにできない夫婦の救いとなるのが不妊治療。不妊の検査や治療を受けた、もしくは受けているという夫婦は全体の16.4%。子供のいない夫婦の中では28.6%にものぼる。
しかしある病院では、その初診を受ける平均年齢は30代後半。産婦人科の医師は、それでは遅すぎると指摘する。
また、患者の中には、不妊治療さえ受ければすぐに子供を授かれると勘違いしている人も多い。タイミング法から入り、体外受精をする人もいる。どの治療が夫婦にあっているのかわからない。不妊治療は時間のかかる、忍耐が必要なものなのだ。
自宅で不妊治療が可能?
連日の通院が必要だった不妊治療であるが、最近では、自宅での治療も可能になっている。排卵誘発剤などの自己注射が認可されたのだ。これにより、物理的、経済的な負担が軽減された。
不妊治療専門医院の京野アートクリニック高輪の院長を務める、竹内巧氏は「不妊は能力を否定するものではなく、不妊治療は特別なことではない。夫婦の思いを確認し、すぐに行動に移して欲しい」と語っている。

産経ニュース
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