男性不妊 精索静脈瘤
結婚してしばらくすると、必ず双方の両親、友だちから聞かれるのが、「ところで、子どもは?」の質問。子どもをつくろうと頑張っている2人にとっては結構痛い言葉だ。原因があるのは奥さんと思われがちだが、実際男性に原因がある場合も半数近くにのぼる。
2012年11月9日(金)NHKニュースウオッチ9は、男性不妊の治療最前線をテーマに取り上げた。男性不妊の原因で最も多いのは、精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)。これは精巣に血液が逆流して、精巣の静脈血管がこぶ状に腫れている状態をいう。
ほとんどの場合無症状だが、左側の精巣に良くみられるため左右で大きさが違ったりということもありえるそうだ。自覚症状がまったくないため、自分に問題があることも気づきにくい。
精索静脈瘤はこぶを取り除くことによって、精子の数や動きを回復させることができる。
精子のDNAの質も良くなるそうだ。精索静脈瘤の手術を受けることによって、精子の数が増え、その後妊娠に至ったカップルは、現在赤ちゃんを前に幸せを感じている。
男性不妊の専門医不足
男性側に不妊の原因があった場合、適切な診断・治療のできる医師は極めて少ない。
男性不妊の専門医師は全国に41人。東北、四国、九州、沖縄には一人もいない。
この現状を解決すべく、医療機関の提携、情報交換が強く求められている。男性不妊の原因は、精索静脈瘤以外にも、無精子症や、乏精子症などがあげられる。
夫婦間でこどもができないことを、ためらわずじっくりと話し合い、医師に相談することで、不妊解決の糸口を見つけてほしい。下記外部リンクから、当時の放送が視聴できる。

男性の“不妊” 治療の最前線は
http://cgi2.nhk.or.jp/nw9/pickup/?date=121109_1All About
男性不妊の原因……精索静脈瘤の症状と治療
http://allabout.co.jp/gm/gc/301971/