母親のストレスとその子ども
イギリスのウォルク教授を代表とした研究チームは、妊娠中にストレスをかかえていた母親から生まれた子どもは、学校でいじめられやすくなると発表した。
研究は1991年、1992年と妊娠していた14,000人以上の母親から生まれてきた子ども8,829人を対象に、フォローアップ調査として実施された。その結果、母親のストレスに影響された子どもは、泣きやすく、すぐ逃げたり、心配症になるため、学校でいじめの対象になりやすいことが判明した。
ストレスが及ぼす体内の変化
人間はストレスにさらされると、大量の神経ホルモンが血流に排出される。これが妊婦の場合、胎児のストレス反応に変化をきたし、将来いじめられる素質をつくってしまう。
ストレス反応とは、なんらかのストレス要因で引き起こされる、
心理的、生理的、精神的、身体的な反応のこと、要はストレス回復に必要な反応を意味する。
子どもがストレスに強くなれないと、それは心の病気にまで及ぶ。研究者達は財政的な困難、アルコール、薬物の乱用、母親の精神などのストレスが起因していると語る。
妊娠中のストレスは、よくないことばかり。自然流産などのリスクが増え、赤ちゃんが成長したあとの精神的な疾患にまで関与していると報告があるくらいだ。だが、それらを心配しすぎて、またストレスをかかえてしまうのもよくない。ストレスについて正しい知識をみにつけ、赤ちゃんが体内でより良い状態で育つよう、精神的に強くなろう。

Stressful pregnancy 'could make children easier prey for bullies'
http://www.dailymail.co.uk/health/article-2233486/胎児への影響を伝える、海外のストレス研究
http://www.premama.jp/tokushu/life_style/022/index.html