妊娠中の体重超過と喫煙は子どもの肥満につながる
英、医師会情報サイトBMJによると、
妊娠中に妊婦の体重が適正体重を大幅に超過していたり、喫煙をすると、その子どもが将来、肥満児になる確率が高くなることが、統計により判明した。
喫煙のみでも肥満因子の原因に!
米国国立医学図書館が作成する、1990年から2011年までの医学・薬学などの文献データベースを元に研究員らが調査。結果、
たとえ妊娠中の体重が超過していなかったとしても、喫煙をしていた場合、その子どもが肥満児になる確率は約47.5%も上がるという。
母乳育児で若干の歯止め
この調査では、
母乳で育てたり、遅めの離乳により、子どもが肥満児になる確率が約15%下がることも分かった。
社会問題となっている子どもの肥満
2007年度の「学校保健統計調査」によると、9歳から17歳の男子では10人に1人超、女子では11歳から17歳で10人に1人弱が肥満児に該当するという結果が出ている。2008年度に若干の減少傾向がみられたものの、依然、高い割合だ。
子どもの肥満については、食生活の変化が、その要因として挙げられることが多い。食生活の変化だけでなく、妊娠中のお母さんの体重管理や喫煙習慣もまた、子どもの肥満の要因となることを認識して、母子ともに、健やかな妊娠生活を楽しんでいただきたい。
(渡邉充代)

BMJ
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