母と子の最初のコミュニケーションにカギ
10月16日付、米科学系情報サイト、Science Dailyによると、リバプール大学、マンチェスター大学、キングス・カレッジ・ロンドンの共同研究により、出産直後から最初の数週間に、母親が自分の赤ん坊を愛撫することは、妊娠中にたまっていたストレスを解消させる効果があり、同時に、赤ん坊の早期発達にも効果があることが判明した。
濃密なコミュニケーションが効果的
研究員らは、マウスにより実験。結果、出産直後から、高頻度で自分らの子どもをなめたり、毛づくろいをした母親のマウスは、出産におけるストレスが解消され、また同時に、その子どもの遺伝子の働きも増すことが分かった。
子どもの障害予防を視野に
世界中の研究者らにより、妊娠中のストレスが、子どもの情緒障害や行動障害につながる可能性について、長年、研究されている。そして昨今、親らが、いかにしたら、産後のこうした結果を変えることができるのかが注目されている。今回の研究は、子どもの情緒障害や行動障害についての理解を深め、妊婦や、妊婦のパートナーへの情報提供を高めるのがねらい。
研究者らは提唱する。
妊娠中のストレスは、子どもの後の人生に、悪い影響を及ぼす可能性がある。それは、ストレス反応の一因となる遺伝子の働きが抑制されることが原因と考えられる。
(渡邉充代)

Sience Daily
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