これまではホルモンの投与が染色体異常のリスクを高めると共通認識
これまで、多くの専門家が、IVF(体外受精)の際に、卵子採取のために女性に投与する排卵誘発剤などのホルモンが、染色体異常の起こる確率を高くすると信じていました。
けれども、オーストラリアの不妊クリニックで不妊治療に携わっている、ボウマン助教授たちが166人の女性を対象に行った調査では、この常識が覆されました。
対象となった女性は38歳以下でIVF治療を受けていましたが、排卵誘発剤などの投与により、染色体異常がある卵子が排卵される確率は、特に高くならないことが分かったのです。
不安なく治療を受けられるようになるとして好意的な評価
IVF治療における、染色体異常のリスクがあることを理由に、治療を受けることを躊躇するカップルも、これまで報告されていました。今回の報告によって、より安心してIVFに望めることになったとして、不妊治療業界でもこの調査が好意的に評価されています。
こうした調査によって、不妊治療に対する理解が深まったり、不安が取り除かれたりするのは、とても頼もしいですね。

The Australian News ; IVF chromosome abnormality theory debunked
http://www.theaustralian.com.au/news/breaking-news/