FDAが承認!研究開始へ
10月12付、米医療系情報サイト、BabyCenterによると、
米食品医薬品局(FDA)が、自閉症の子どもらの治療に際し、本人のさい帯血が、自閉症治療に有効かどうかを調べるための研究を承認した。
自分の幹細胞を注入し、治癒へ
この研究では今後、2歳から7歳までの子ども30人を対象に、その子ら
本人の幹細胞を注射し、プラセボ比較試験により、この治療方法が、若い世代の言語障害や行動障害の治療に効果があるかどうかを判定する予定。この幹細胞は、その子どもらの出産に際し、その子らの親が、さい帯血バンクに預け、保存されていたさい帯血から抽出された幹細胞が、使用される。
さい帯血バンクとは?
母親と胎児を結ぶへその緒と、胎盤の中に含まれる血液がさい帯血。さい帯血バンクでは、将来の治療に役立てるために、出産に際して採取されたさい帯血を保存・検査・供給・管理など、医療行為を除く一連の作業を行う。
さい帯血移植の可能性に期待
サター神経科学研究所(Sutter Neuroscience Institute)の研究主任、Michael Chez医師は提唱する。
本人の幹細胞を注射することで、効果を見いだせる可能性のある症例は他にもある。例えば、脳性まひだ。
研究員らは、6週目、12週目、24週目の時点で、子どもらの行動や言語能力に変化があるかどうか、経過観察を行う予定。
自分の子どもへの「お守り」として、今後、さい帯血の保存を希望する人が増えるかもしれない。(渡邉充代)

BabyCenter
http://www.babycenter.com日本さい帯バンクネットワーク
http://www.j-cord.gr.jp/