男性不妊の現状
現在、日本の夫婦の6組に1組が不妊を抱えているといわれている。そして、WHO(世界保健機構)の調査ではその約半数は、男性の側に原因があるという。しかし、未だに不妊症と言えば女性に原因があるとイメージする人がほとんどだろう。
また、男性にとっては、検査のために精液を採取することや、生殖機能がないという診断を受けることを屈辱的に感じる人も多い。このことが、男性不妊が減少しない状況に拍車をかけているのだ。
男性の不妊症は、女性の不妊症に比べ、検査も治療も比較的簡単な場合が多い。しかし、男性が検査を受けないことで、成功率の低い女性の治療が無為に繰り返されるという事態も起こっている。
山口大学医学部附属病院泌尿器科、白石晃司医師
そんな中、10年以上に亘り、男性不妊症治療を専門に行ってきた医師がいる。山口大学医学部附属病院泌尿器科に勤務する、白石晃司医師だ。彼は、県内外を問わず診察、治療に当たっている。
2012年10月24日の午後8時から、NHK教育・Eテレでは、この白石医師に密着した番組「男性不妊症 患者たちはいま」を放送する。
ロック歌手のダイアモンド☆ユカイが無精子症であることをカミングアウトし、不妊治療により3児の父となったことも記憶に新しい。番組を通し、より偏見をなくし、 1組でも多くの不妊に悩む夫婦が、赤ちゃんを抱けるようになると良い。

NHK福祉ポータル ハートネットTV
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